渋みと酸がどちらも高い、扱いの難しい黒ぶどう。痩せた斜面で収量を抑えると色・骨格・タンニンのしっかりした赤になり、リオハではマスエロの名でテンプラニーリョに長期熟成の骨格を与える。若木は荒々しいが古樹になると落ち着くので、「古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」表記を狙うのが早道。
香り
産地・造りによる違い
ラングドック・ルーションや南ローヌではグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルとブレンドされ、酸と骨格を担当する。スペインではリオハのマスエロとしてテンプラニーリョの長期熟成用ブレンドに使われる。
南仏で必ず一緒に仕込まれるグルナッシュ(ガルナッチャ)、シラー/シラーズ、ムールヴェードル(モナストレル)と並べると、カリニャンが担当している「酸と骨格」の部分がはっきり分かる。スペイン側から入るなら、マスエロが支えるテンプラニーリョの長期熟成タイプ(いずれも系統上のつながりは未確認)。
この品種が認められている産地
原産地呼称や地理的表示の規定で、この品種の使用が認められている産地です。規定そのものは各産地のページから確認できます。
- コート・デュ・ローヌAOC補助品種
- バンドールAOC各補助品種10%以下
- コート・ド・プロヴァンスAOC補助品種
- マイポ・ヴァレーDO補助品種 / 原文表記: Carignan (Carignane, Cariñena)
系統
親:カステリャーナ・ブランカ
子:VIVCに記載なし
VIVCの記載は「CASTELLANA BLANCA × ?」(片親だけ確認済み)。
メモ
VIVCの原産国表記は「FRANCE」。スペイン起源とされることが多いが、VIVCの記載上はフランスになっている。親はカステリャーナ・ブランカだけがマーカーで確認済み。
出典
親子関係VIVC
https://www.vivc.de/index.php?r=passport%2Fview&id=2098VIVC 2098。Prime name「CARIGNAN NOIR」、Country of origin「FRANCE」。markers欄「CASTELLANA BLANCA X ?」
味わいConsejo Regulador DOCa Rioja
https://riojawine.com/en-us/the-designation/grape-varieties/mazuelo/「high tannin content, which gives it an important acidity」「ideal for ageing」
味わいInter Rhône(ローヌ渓谷ワイン委員会)
https://www.vins-rhone.com/en/carignan-grape-variety「a wine of beautiful color, structure and tannin」「very high acidity」
品種解説エノテカ
https://www.enoteca.co.jp/article/archives/17112/「強靭な渋みと酸味があり、単一でワインにするには厳しい」
各品種の解説は、生産者団体・原産地呼称団体・各国のワイン公式機関、および国内の輸入元・酒類メーカーが公表している品種解説を複数つき合わせ、当サイトが書き起こしたものです。原文の転載ではありません。根拠にしたページは各品種の出典欄からたどれます。