バンドール(Bandol)はフランスのAOC。規定に12品種が列挙されている。比率が決まっているのはムールヴェードル(モナストレル)(赤は50〜95%、ロゼは20〜95%)など4品種。当サイトは一次資料2件から引いている。
地中海沿岸のAOC。赤はムールヴェードル50〜95%という下限と上限の両方が規定で決まっている。赤は樽で最低18か月の熟成が義務で、出荷は収穫の翌々年5月1日以降。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
黒ぶどう・共通
- ムールヴェードル(モナストレル)赤は50〜95%、ロゼは20〜95% / 原文表記: mourvèdre N
- グルナッシュ(ガルナッチャ)赤・ロゼの主要品種
- サンソー赤・ロゼの主要品種
- カリニャン各補助品種10%以下
- シラー各補助品種10%以下
白ぶどう
規定の要点
- 赤はムールヴェードルが作付面積の50〜95%、ロゼは20〜95%
- 赤は樽(fûts)または大樽(foudres)で最低18か月の熟成
- 赤の出荷解禁は収穫の翌々年5月1日以降
- 基本収量40hl/ha、上限(rendement butoir)も40hl/ha。フランスのAOCでは基本と上限が同じというのは珍しい
- 最低自然アルコール度数は赤12%、白・ロゼ11.5%
この産地でわかったこと
ムールヴェードルに50〜95%と、下限と上限の両方が決められています。下限だけを置く産地が多い中で、上限まで書くのは珍しい。そのうえ赤は樽で18か月、出荷は収穫の翌々年5月1日以降と、品種の幅と時間の両方で二重に縛っています。
この産地が出てくる読み物
出典
生産規定フランス農業・食料主権省 BO-AGRI(官報)
https://info.agriculture.gouv.fr/boagri/document_administratif-5dba9fe2-3426-4f86-90e1-84267bdbae56/telechargementAOC「Bandol」生産規定(統合版)。2026年8月11日のarrêtéでホモロゲーション、2026年8月15日JORF掲載。第I章 V項・VIII項・IX項「Le rendement butoir visé à l'article D. 645-7 du code rural et de la pêche maritime est fixé à 40 hectolitres par hectare.」
生産規定INAO(フランス国立原産地・品質研究所)
https://extranet.inao.gouv.fr/fichier/PNO2022AOPBANDOL.pdf同AOC生産規定のPNO版。品種比率の突き合わせに使用「La proportion du cépage mourvèdre N est comprise entre 50 % et 95 % de l'encépagement」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。フランスの一部の産地も、eAmbrosiaに登録されたEU登録版の技術仕様書を使っています。これは改正案(PNO版)が混ざらない代わりに要約文書なので、最低糖度や品種の比率が記載されていないことがあり、その場合はその旨を書いています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。