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スペイン / DO

テラ・アルタ

Terra Alta DO

カタルーニャ南部のDO。最低アルコール度数を「完成したワイン」ではなく「ぶどうの自然アルコール」で書いている当サイトで唯一の産地。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

完成ワインの実効アルコール度数(adquirit)は、読み取りが2回で食い違ったため載せていません。上に載せているのは「ぶどうの自然アルコール度数」の値です。また、カタルーニャ州INCAVIが公開しているスペイン語版の規定書にはヴィオニエとモレニーリョが入っておらず、統制委員会が公開しているカタルーニャ語版(Rev.3/2020年3月10日、PDO-ES-A1556)で追加されていました。上の品種リストは新しいほうに合わせています。

黒ぶどう・共通

白ぶどう

規定の要点

  • 規定書は品種を「伝統的な推奨品種(recomanades/tradicionals)」と「認可品種(autoritzades)」に分けている。スペインの多くの産地が使う principales/secundarias とは語が違う
  • 品種名をラベルに出すなら、そのワインが当該品種85%以上。最大3品種まで併記する場合は、その3品種で100%(比率の多い順に書く)
  • 「Terra Alta Garnatxa blanca」という、ガルナッチャ・ブランカの単一品種ワイン向けの規定がある
  • 収量は白10,000kg/ha(70hl/ha)、赤8,000kg/ha(56hl/ha)。搾汁はぶどう100kgあたり70Lまで
  • 最低アルコール度数は「ぶどうの自然アルコール度数(grau alcohòlic volumètric natural mínim del raïm)」で書かれていて、一般11%vol。パレリャーダだけ10%vol、酒精強化酒用は14%vol
  • クリアンサは赤24か月、白・ロゼ18か月以上(うち樽6か月以上、樽は最大330L)。レセルバは赤36か月(樽12か月+瓶24か月)、白・ロゼ24か月(樽6か月+瓶18か月)。グラン・レセルバは赤60か月(樽24か月+瓶36か月)、白・ロゼ48か月(樽6か月+瓶42か月)

この産地でわかったこと

最低アルコール度数を、完成したワインではなく「ぶどうの自然アルコール度数」で書いている当サイトで唯一の産地です。規制のかかる地点が醸造後ではなく収穫の時点にある。しかもパレリャーダだけ11%volではなく10%volという品種別の例外があり、品種ごとにアルコールの下限を変える産地もほかにありません。もうひとつ、白のグラン・レセルバの瓶内熟成42か月は、当サイトのどのカテゴリーよりも長い瓶熟の要求です。しかも同じ産地の赤のグラン・レセルバの瓶36か月より長い(赤は樽24か月で稼ぐ)。白の熟成を樽ではなく瓶で取らせるという設計が、そのまま数字に出ています。

出典

生産規定DOテラ・アルタ統制委員会(Consell Regulador DO Terra Alta)— DOP Terra Alta 生産規定
https://www.doterraalta.com/wp-content/uploads/2023/05/Plec_condicions_DOPTA_V3_10032020_CAT-1.pdfPDO-ES-A1556/Rev.3(2020年3月10日)。品種リスト、品種名表示の2段階、収量、ぶどうの自然アルコール度数、クリアンサ等の月数(2026年10月6日に確認)「si el vi procedeix en un 85% o més d'aquesta varietat」

生産規定カタルーニャ州ブドウ・ワイン研究所(INCAVI)— DOP Terra Alta 生産規定(スペイン語版)
https://incavi.gencat.cat/content/dam/incavi/home/normativa/plecs-de-condicions-de-les-do-catalanes/do-terra-alta/dop_terraalta_pliegocondiciones.pdf州の所管機関が公開している版。収量と熟成期間の突き合わせに使用

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。