winovibe

ポルトガル / DOP

オビドス

Óbidos

リスボン北方のオエステ地方。許可品種39のうちヴィオニエ・リースリング・カリニャン・メルロー・ピノ・ノワールと国際品種が多く、比率の規定はない。発泡ワインを正面から扱い、発泡のベースワインだけ別枠の潜在アルコール度数を置いている。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

品種リストは生産規定を1回しか読み取れていません。オエステ地方の4産地(オビドス・アレンケール・アルーダ・トレス・ヴェドラス)は品種のプールがほとんど同じで、読み取りのときに産地を取り違えるおそれがあります。収量・アルコール度数・熟成の数値は2回以上読んで一致を確認していますが、品種リストだけは突き合わせが済んでいません。また許可品種の総数も、1回目と2回目で読み取りが食い違ったため載せていません。

黒ぶどう・共通

規定の要点

  • ボンバラル/カダヴァルなど4市町村のフレゲジア単位。セラ・デ・モンテジュント周辺
  • 許可品種は白20・赤19の39品種。比率の規定、最低%、主要品種の指定はない
  • 収量上限は赤70 hl/ha、白とロゼ90 hl/ha、発泡90 hl/ha
  • 最低アルコール度数(実際)は赤12%、白とロゼ11%、発泡11%
  • 潜在アルコール度数は赤・白・ロゼ11%、発泡のベースワインだけ10%という別枠
  • 赤だけ潜在11%<実際12%(=1%分の補糖・濃縮を想定した書き方)
  • 接ぎ木後4年以上の樹

この産地でわかったこと

オエステ地方の4産地(この産地とアレンケール・アルーダ・トレス・ヴェドラス)は品種リストがほぼ同じで比率の規定もありません。違うのは瓶詰め前の待機月数だけで、オビドスはその待機がゼロ。つまり4産地のなかで最も早く出せる産地です。代わりにこの産地は発泡ワインを正面から扱っていて、発泡のベースワインに潜在10%という別枠を設け、収量も発泡90 hl/haと書き分けています。もうひとつ、赤だけ潜在11%<実際12%という逆転があります。4産地のうち他の3つは差が0.5%なので、ここが最も補糖の余地が広い。許可品種にヴィオニエ・リースリング・カリニャン、さらにダンの主役エンクルザードとヴィーニョ・ヴェルデの主役ロウレイロまで入る雑食性で、産地の個性を品種で縛らないという方針が徹底されています。

出典

生産規定ポルトガル ブドウ・ワイン研究所(IVV)— DO Óbidos 生産規定
https://www.ivv.gov.pt/wp-content/uploads/2026/02/DO_Obidos.pdfセクション2(最低アルコール度数)、4.a(潜在・樹齢)、4.b(収量)、5(地理)、6(品種)(2026年10月6日に確認)「Os mostos destinados aos vinhos da DO Óbidos devem possuir um título alcoométrico volúmico natural mínimo de: Vinho tinto, branco e rosado – 11% vol. Vinho base para espumante – 10% vol.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。