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ポルトガル / DOP

アレンケール

Alenquer

オエステ地方のDOP。比率の規定はないが、代わりに畑のつくり方を縛る。区画は品種ごとに単一(estremes)でなければならず、仕立ては低い株仕立てかコルドンに限られる。赤は8か月の熟成を経てからしか瓶詰めできない。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

品種リストは生産規定を1回しか読み取れていません。オエステ地方の4産地(オビドス・アレンケール・アルーダ・トレス・ヴェドラス)は品種のプールがほとんど同じで、読み取りのときに産地を取り違えるおそれがあります。収量・アルコール度数・熟成の数値は2回以上読んで一致を確認していますが、品種リストだけは突き合わせが済んでいません。また許可品種の総数も、1回目「30品種以上」2回目「29品種」で食い違ったため載せていません。

黒ぶどう・共通

規定の要点

  • アレンケール市のフレゲジア(アルデイア・ガヴィーニャ/アブリガーダ/メカ/オタほか)
  • 比率の規定、最低%、主要品種の指定はない
  • 収量上限は赤80 hl/ha、白90 hl/ha
  • 最低アルコール度数は実際が赤11.5%・白11%、潜在が赤11%・白10.5%
  • 赤は8か月の熟成を経てからしか瓶詰めできない。白には熟成の規定がない
  • 畑は品種ごとに単一の区画(estremes)でなければならない。仕立ては低い形で、株仕立て(taça)かコルドンに限る
  • 接ぎ木後3年以上の樹

この産地でわかったこと

オエステ地方の4産地(この産地とオビドス・アルーダ・トレス・ヴェドラス)は数字がほとんど同じで、違うのは瓶詰め前の待機月数だけです。アレンケールは赤8か月で、白には待機を課しません。トレス・ヴェドラスとは収量も度数も赤の8か月まで完全に同じで、違いは白に3か月を課すかどうかの1点だけです。この産地が独特なのは、比率を書かない代わりに畑のつくり方を縛っているところ。区画を品種ごとに単一にせよ(estremes)、仕立ては低くせよ、株仕立てかコルドンにせよ。混植を認めないという規定は、「比率を書く」のとは別の方法でブレンドの出自を管理していることになります。

出典

生産規定ポルトガル ブドウ・ワイン研究所(IVV)— DO Alenquer 生産規定
https://www.ivv.gov.pt/wp-content/uploads/2026/02/DO_Alenquer.pdfセクション2(最低アルコール度数)、4.a(潜在・熟成・仕立て・樹齢)、4.b(収量)、5(地理)、6(品種)(2026年10月6日に確認)「as vinhas deverão ser estremes, em forma baixa, em taça ou em cordão e devem ter, pelo menos, três anos de enxertia」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。