winovibe

スペイン / DO

シガレス

Cigales

ピスエルガ川沿い、バリャドリッド県北部。ロゼで知られる産地なのに、赤の収量上限のほうが白より低い。そして実際アルコール度数と潜在アルコール度数が全タイプで完全に同じ数字。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

クリアンサ・レセルバ・グラン・レセルバ・ロブレの熟成月数は、この生産規定の本文には書かれていません。EU規則とE-Bacchusへの参照になっているため、一次資料としてこのPDFからは取れません。またバリャドリッド県の市町村の完全な一覧も取得できませんでした。読み取りが「カベソン・デ・ピスエルガ、シガレス、コルコス・デル・バリェ…」で途切れています。

黒ぶどう・共通

規定の要点

  • カスティーリャ・イ・レオン州。バリャドリッド県(カベソン・デ・ピスエルガ、シガレス、コルコス・デル・バリェほか)とパレンシア県のドゥエニャス
  • 土壌は第三紀と第四紀の堆積物。砂、石灰岩、石膏質の白土
  • 対象はカテゴリ1(ワイン)とカテゴリ5(高級発泡ワイン)
  • 赤は主要品種(テンプラニーリョ/ガルナッチャ・ティンタ/ガルナッチャ・グリス)を合計50%以上
  • 白は主要な白品種(ベルデホ)を50%以上
  • 収量上限は赤品種7,000 kg/ha(50.40 hl/ha)、白品種9,000 kg/ha(64.80 hl/ha)
  • 搾汁率はぶどう100 kgからワイン72リットルを超えてはならない
  • 最低アルコール度数は実際と潜在が全タイプで同値。白とロゼ11.0%vol/赤12.0%vol/甘口11.0%vol/発泡9.0%vol
  • 発泡は伝統的方式(método tradicional)のみ
  • 植栽密度の下限は1haあたり1,000株
  • クリアンサ/レセルバ/グラン・レセルバとロブレの表示はEU規則に準拠

この産地でわかったこと

ロゼで知られる産地なのに、赤の収量上限のほうが白より低い(7,000対9,000 kg/ha)。スペインの白ぶどう産地では白を厚く許すのが普通ですが、ここは赤に25%近く厳しい数字を置いています。もうひとつ、実際アルコール度数と潜在アルコール度数が全タイプで完全に同値です。スペインの生産規定は普通この2つを別の行に書き、その差が補糖で度数を作る余地になります。シガレスはその差をゼロにしているので、ベイラ・インテリオールと同じく数字の上で補糖の余地を残していない。対照的なのが隣のアルランサで、過熟ぶどうワインだけ実際12%/潜在15%と差をつけています。いっぽう植栽密度の下限が1haあたり1,000株と極端に緩いのも目を引きます。モンテレイの3,000〜5,000株、アルランサの2,000株、チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアの4,000株と並べると、当サイトでいちばん緩い数字です。

出典

生産規定カスティーリャ・イ・レオン州農業技術研究所(ITACyL)— DOP Cigales 生産規定
https://www.itacyl.es/documents/20143/342640/PCC+DOP+CIGALES+en+vigor+(Rev+1)_mod+1+BOE+(4).pdf/2cc9c566-2d4c-d08b-261d-9c1334822c29?t=1583409384286PDO-ES-A0622。第2節(カテゴリ)、第3節(品種・醸造)、第4.2節(地理)、第5.1節(収量)、第7.a.1節(土壌)、第8.b.3節(伝統的表示)(2026年10月6日に確認)「Variedades tintas: 7.000 kilogramos por hectárea」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。