ガリシア州オウレンセ県、ポルトガル国境のすぐ北。使ってはいけない機械を機構の名前で指定し、植栽密度には下限だけでなく上限(5,000株)も置いている。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
最低アルコール度数は、生産規定の表組みから読み取った値です。同じPDFを2回読んで同じ値(白・赤・ロゼがいずれも実際11%vol/潜在11%vol、バリカ以上の白が11.5%vol、バリカ以上の赤が12%vol)が出たため採用していますが、本文の散文での裏取りはできていません。WebFetchは表組みの数値を取り違えることがあるため、ガリシア語版のPDFで突き合わせるまでは確定としていません。またバリカ・クリアンサ・レセルバ・グラン・レセルバの熟成月数は生産規定の本文には書かれていません(eAmbrosiaへの参照)。
黒ぶどう・共通
- ゴデーリョ白
- トレイシャドゥーラ白
- アルバリーニョ白
- ドナ・ブランカ白
- ロウレイラ白
- カイーニョ・ブランコ白
- ブランカ・デ・モンテレイ白
- メンシア赤
- テンプラニーリョ(アラウシャ)赤
- ソウソン赤
- カイーニョ・ティント赤
- メレンサオ赤
規定の要点
- ガリシア州オウレンセ県。ビラルデボス、カストレロ・ド・バル、オインブラ、モンテレイ、ベリン、リオス、クアレドロ、ラサの8市町村
- サブゾーンは2つ(バリェ・デ・モンテレイ=谷、ラデラ・デ・モンテレイ=斜面)
- 土壌は3系統。粘板岩・片岩系/花崗岩・砂質系/堆積系
- 対象は白・赤・ロゼ
- ロゼは赤品種のぶどうを85%以上
- 収量上限は白品種13,200 kg/ha(97.68 hl/ha)、赤品種10,000 kg/ha(74.00 hl/ha)
- 搾汁率はぶどう100 kgからワイン74リットルを超えてはならない
- アルキメデススクリュー式の連続圧搾機は禁止
- 高速遠心式の破砕機は禁止
- ぶどうの予備加熱は禁止
- 植栽密度は1haあたり3,000株以上5,000株以下(=下限だけでなく上限もある)
- ボトルごとに番号入りの裏ラベル(contraetiqueta numerada)が義務
- バリカ/クリアンサ/レセルバ/グラン・レセルバの表示はeAmbrosiaに準拠
- 瓶詰めは指定ゾーン内で行わなければならない
この産地でわかったこと
使ってはいけない機械を機構の名前で指定している——アルキメデススクリュー式の連続圧搾機、高速遠心式の破砕機、そしてぶどうの予備加熱。当サイトの産地で「何を使ってはいけないか」を機構名まで降りて書いているのはここだけです。フランケンが補糖の方法(濃縮果汁・冷凍濃縮)を禁じているのと同じ発想ですが、あちらは糖、こちらは圧搾と破砕の機械そのものです。植栽密度に上限があるのも珍しい。他の産地は下限だけを切りますが(シガレス1,000株、アルランサ2,000株)、モンテレイは3,000〜5,000株という幅で密植も禁止している。白の収量13,200 kg/ha(97.68 hl/ha)は当サイトのスペインの産地で最も高く、ガリシアの白ぶどう産地としては規定上かなり寛容です。ポルトガル国境のすぐ北にあり、ヴィーニョ・ヴェルデやドウロと同じ品種(アルバリーニョ、ロウレイラ、メンシア)が並びます。
出典
生産規定ガリシア食品品質庁(AGACAL)— DOP Monterrei 生産規定(2025年7月版)
https://agacal.xunta.gal/sites/default/files/calidade-alimentaria/vinos/Pliego-condiciones-DOP-Monterrei-julio-2025_ES.pdfサブゾーン、品種、収量、搾汁率、禁止される機械、植栽密度、裏ラベル(2026年10月6日に確認)「La densidad de plantación estará obligatoriamente entre 3.000 cepas por hectárea como mínimo y 5.000 cepas por hectárea como máximo」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。