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フランス / AOC

フロントン

Fronton

トゥールーズ近郊の赤とロゼのAOC。ネグレットという、ほぼここにしかない品種が主役で、その下限が「畑では51%以上、ワインでは40%以上」という二段構えで決められている。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

黒ぶどう・共通

  • ネグレット作付けの51%以上/アッサンブラージュの40%以上 / 原文表記: Négrette N(cépage principal)
  • シラー40%まで
  • マルベック(コット)25%まで / 原文表記: Cot N
  • フェル25%まで / 原文表記: Fer N
  • カベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨンとの合計で25%まで
  • カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フランとの合計で25%まで
  • ガメイ15%まで
  • サンソーメリーユとの合計で5%まで / 原文表記: Cinsaut N
  • メリーユサンソーとの合計で5%まで / 原文表記: Mérille N
  • ネグレ・プンジュ原文表記: Négret pounjut N
  • マルスラン5%まで / 原文表記: Marselan N。気候適応品種(variété d'adaptation)として認可

白ぶどう

  • ブイスレ原文表記: Bouysselet B。赤・ロゼに混ぜる補助品種

規定の要点

  • 白はつくれない。赤とロゼだけのAOC
  • ネグレットは作付けの51%以上(2024年11月の改正で50%→51%に引き上げ)
  • 同時にアッサンブラージュでも多数派かつ40%以上であることが必要
  • 収量は赤50hl/ha(上限60hl/ha)、ロゼ60hl/ha(上限68hl/ha)
  • 糖度180g/L以上、最低自然アルコール度数は赤11%、ロゼ10.5%
  • 連続式圧搾機(pressoirs continus)の使用禁止
  • 赤は収穫翌年の1月15日まで熟成が義務

この産地でわかったこと

「畑では51%以上、ワインでは40%以上」という非対称が面白いところです。植えてある割合とボトルの中身の割合を別々に決めているので、ネグレットを多く植えたうえで、その年の出来に応じて混ぜ方を調整する余地が残されています。

出典

生産規定フランス農業省(arrêté du 14 avril 2025 で確定した生産規定)
https://vins-de-fronton.com/wp-content/uploads/2025/04/CDC_AOC-Fronton_14.04.2025.pdfAOC「Fronton」生産規定(2025年4月14日アレテ、JORF 2025年4月16日)第I章 III項・V項・VII項・VIII項「La proportion du cépage négrette N est supérieure ou égale à 51 % de l'encépagement.」

生産規定INAO(フランス国立原産地・品質研究所)
https://extranet.inao.gouv.fr/fichier/PNO-CDC-AOP-Fronton.pdf同AOC生産規定のPNO版。50%→51%の改正履歴の確認に使用「Le cépage négrette N, majoritaire et représentant au moins 40 % de l'assemblage.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。なおINAOが公開する生産規定には、改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。