北ローヌの丘ひとつだけでできるAOC。赤はシラーが85%以上で、残り15%までマルサンヌとルーサンヌを一緒に植えて一緒に発酵させることが認められている。白はマルサンヌとルーサンヌのみ。北ローヌで唯一、藁で干したヴァン・ド・パイユを名乗れる産地でもある。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
黒ぶどう・共通
- シラー85%以上 / 原文表記: Syrah N(cépage principal)
白ぶどう
規定の要点
- 赤はシラーがアッサンブラージュの85%以上。残りはマルサンヌ・ルーサンヌで、畑の側でも「シラーの区画に15%まで混植してよい」と書かれている
- 白はマルサンヌとルーサンヌのみ。両者の比率は規定されていない
- 収量は赤40hl/ha、白45hl/ha(上限46hl/ha)。ヴァン・ド・パイユは15hl/ha
- 最低自然アルコール度数は赤10.5%、白11%。ヴァン・ド・パイユは19.5%(実アルコール12.5%以上)
- 植密度は6,000本/ha以上、畝間2.0m以下・株間0.8m以上。剪定は1株9芽(yeux francs)まで
この産地でわかったこと
規定は「混ぜてよい」ではなく「混植(mélange de plants)で15%まで」という書き方をしています。白ぶどうを別に仕込んで後からブレンドするのではなく、畑の段階から混ざっていることを前提にした制度です。
出典
生産規定INAO(フランス国立原産地・品質研究所)
https://extranet.inao.gouv.fr/fichier/PNO2024AOPHermitage.pdfAOC「Hermitage」生産規定(PNO2024版)第I章 V項・VIII項・IX項「la proportion du cépage syrah N est supérieure ou égale à 85 % de l'assemblage」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。なおINAOが公開する生産規定には、改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。