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スペイン / DO

リベイロ

Ribeiro DO

ガリシアのDO。主要品種(principales)のほうが収量の上限が低く、副品種(secundarias)のほうが高い。代わりに副品種は品種名を名乗ることができない。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

黒ぶどう・共通

  • メンシア主要品種 / 原文表記: Mencía
  • ソウソン主要品種 / 原文表記: Sousón
  • ブランセリャオ主要品種 / 原文表記: Brancellao
  • カイーニョ・ティント主要品種 / 原文表記: Caíño tinto
  • カイーニョ・ブラボ主要品種 / 原文表記: Caíño bravo
  • カイーニョ・ロンゴ主要品種 / 原文表記: Caíño longo
  • エスパデイロ主要品種 / 原文表記: Espadeiro
  • フェロン主要品種 / 原文表記: Ferrón
  • メレンサオ主要品種 / 原文表記: Merenzao
  • パロミノ副品種(secundaria) / 原文表記: Palomino
  • テンプラニーリョ副品種(secundaria) / 原文表記: Tempranillo
  • ガルナッチャ・ティントレラ副品種(secundaria) / 原文表記: Garnacha tintorera。当サイトのグルナッシュとは別品種のため結びつけていません

白ぶどう

  • アルバリーニョ主要品種 / 原文表記: Albariño
  • トレイシャドゥーラ主要品種 / 原文表記: Treixadura。当サイトに品種ページはまだありません
  • ゴデーリョ主要品種 / 原文表記: Godello
  • ロウレイラ主要品種 / 原文表記: Loureira
  • カイーニョ・ブランコ主要品種 / 原文表記: Caíño blanco
  • アルビーリャ・ド・アビア主要品種 / 原文表記: Albilla do Avia
  • ブランコ・レシティモ主要品種 / 原文表記: Branco lexítimo
  • ラド主要品種 / 原文表記: Lado
  • トロンテス(ガリシアの)主要品種 / 原文表記: Torrontés。当サイトのトロンテス・リオハーノ(アルゼンチン)とは別品種のため結びつけていません

規定の要点

  • 規定書は品種を主要品種(principales)と副品種(secundarias)に分けている。副品種は白のパロミノ、黒のテンプラニーリョとガルナッチャ・ティントレラの3つだけ
  • 「リベイロ・カステス」「リベイロ・バリカ」「リベイロ・エスプモーソ」「リベイロ・トスタード」は主要品種だけで造ること。それ以外のワインは、ラベルに「caste」「autóctonas」の語も、主要品種の名前そのものも表示できない
  • 収量は主要品種が白13,000kg/ha(93.60hl/ha)、黒12,000kg/ha(86.40hl/ha)。副品種は白19,000kg/ha(140.60hl/ha)、黒18,000kg/ha(133.20hl/ha)と、副品種のほうが上限が高い
  • 搾汁は主要品種ベースのワインがぶどう100kgあたり72L、それ以外は74L。新植の植栽密度は3,000株/ha以上
  • 最低アルコール度数は「総・自然(total natural)」と「実効(adquirido)」の2本立て。リベイロの白・赤は9.5%vol、カステスは11%vol、バリカは12%volと名乗りに応じて上がる
  • クリアンサ/レセルバ/グラン・レセルバという語は、規定書の中に一度も出てこない。熟成に関わるのは「バリカ」と「トスタード」のカテゴリーだけ
  • トスタードは陰干し(secado)3か月以上、総糖120g/L以上、樽6か月以上+瓶3か月以上

この産地でわかったこと

副品種のほうが、穫っていい量の上限が高い。主要品種は白13,000kg/haですが、副品種は19,000kg/ha。そのかわり副品種は「カステス」も「バリカ」も名乗れず、主要品種の名前をラベルに書くことさえ禁じられます。つまりこの規定書は、「量は出せるが名前は名乗れない副品種」と「量は絞られるが名前を名乗れる主要品種」というトレードオフを、はっきり設計している。パロミノやテンプラニーリョといった外来・量産向きの品種を排除せず、合法的な大量生産レーンとして囲い込んでいるわけです。もうひとつ、最低アルコール度数が9.5%volと低いところから始まって、カステス11%vol、バリカ12%volと名乗りに応じて段階的に上がる。ビエルソが土地、ナバーラが収量、モンサンが熟成月数で階段を作ったのに対し、リベイロは度数と品種の階層で階段を作っています。

出典

生産規定ガリシア州農食品品質庁(AGACAL/Xunta de Galicia)— DOP Ribeiro 生産規定
https://agacal.xunta.gal/sites/default/files/calidade-alimentaria/vinos/Pliego_Condiciones_DOP_Ribeiro_abril_2025_ES.pdf2025年4月版。主要品種と副品種のリスト、カステス等の条件、収量、搾汁率、アルコール度数(2026年10月6日に確認)「no podrán aparecer en su etiquetado las menciones "caste" o "autóctonas", ni el nombre de ninguna de las variedades principales.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。