ドイツで唯一EUワイン生産区分ゾーンBに属する南部の産地(2024年 15,454ha)。ピノ・ノワールが4,910ha(31.8%)とドイツ最大で、ブルゴーニュ系品種が全体の約6割を占める。
実際に多く植えられている品種
ドイツの栽培地域(Anbaugebiet)は、AOCのように品種を絞り込む制度ではありません。2021年の改正ワイン法で品種の格付けは連邦レベルの全国一律になり、州独自の品種リストは廃止されました。ただし g.U.(原産地呼称保護)として売るには、各産地の保護団体が定める製品仕様書にその品種が載っている必要があります。ラインヘッセンの仕様書には約100品種以上が列挙されており、「品種の規定がない」のではなく「規定はあるが極めて広い」というのが正確です。以下は規定の列挙ではなく、栽培面積の統計にもとづく実態です。
黒ぶどう・共通
- ピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)31.8% / 4,910ha/2024年。ドイツ最大の栽培地
- シュヴァルツリースリング(ピノ・ムニエ)1.3% / 194ha/2024年
- レゲント1.1% / 171ha/2024年。耐病性品種(PIWI)
白ぶどう
- ピノ・グリ(グラウブルグンダー)15.5% / 2,389ha/2024年
- ミュラー・トゥルガウ13.5% / 2,081ha/2024年
- ピノ・ブラン(ヴァイスブルグンダー)10.7% / 1,655ha/2024年
- グートエーデル(シャスラ)6.5% / 1,000ha/2024年
- リースリング5.4% / 836ha/2024年
- シャルドネ2.5% / 383ha/2024年
- ソーヴィニヨン・ブラン1.3% / 204ha/2024年
- ゲヴュルツトラミネール0.9% / 134ha/2024年
- シルヴァーナー0.7% / 106ha/2024年
制度上の位置づけ
- Anbaugebiet はEUの原産地呼称保護(g.U.)にあたる単位。バーデンは9つのBereich、16のGroßlage、306のEinzellageを含む
- 品種の格付けは連邦レベルで全国一律。産地ごとの絞り込みではない
- g.U. Baden の製品仕様書を管理する保護団体は Badischer Weinbauverband(2018年に州から認定)
出典
統計・制度Deutsches Weininstitut(ドイツワイン協会)
https://www.deutscheweine.de/fileadmin/DWI/News_Medien/Publikationen/Deutscher_Wein_Statistik/Statistik_2025.pdf『Deutscher Wein Statistik 2025/2026』2024年調査。バーデン計15,454ha「Bestockte Rebflächen und wichtige Rebsorten nach Anbaugebieten 2024」
統計・制度Statistisches Landesamt Baden-Württemberg(バーデン=ヴュルテンベルク州統計局)
https://www.statistik-bw.de/fileadmin/user_upload/Service/Veroeff/Statistische_Berichte/339124001.pdf州統計局『統計報告 Agrarwirtschaft C I 5 - j/24』。品種別面積はここから。合計はDWI統計と一致「Mit Keltertrauben bestockte Rebflächen in Baden-Württemberg 2024」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。