ヴェローナ県の白ワインDOC。ガルガーネガ70%以上で、残り30%の枠にトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとシャルドネが入る。上位呼称のソアーヴェ・スペリオーレDOCGとは、品種構成が同じまま収量だけが絞られる。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
黒ぶどう・共通
- その他の非アロマ白品種30%の枠内で最大5% / ヴェローナ県で栽培に適したものに限る
白ぶどう
- ガルガーネガ70%以上 / 原文表記: Garganega。当サイトに品種ページはまだありません
- トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェシャルドネとの合計で30%まで / 原文表記: Trebbiano di Soave (nostrano)。トレッビアーノ・トスカーノ(ユニ・ブラン)とは別品種
- シャルドネトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとの合計で30%まで
規定の要点
- 品種はガルガーネガ70%以上、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとシャルドネで最大30%。その30%の枠内に限り、ヴェローナ県で栽培に適した非アロマ白品種を最大5%まで入れられる
- 収量は15t/ha(クラッシコとコッリ・スカリジェリは14t/ha)。ぶどうからワインへの歩留まりは70%まで
- 収穫時の最低自然アルコール度数は9.50%vol(クラッシコ・コッリ・スカリジェリは10.00%vol)
- 熟成の義務はない。出荷は収穫年の12月1日以降(クラッシコ・コッリ・スカリジェリは翌年2月1日以降)
- 消費時の総アルコールは最低10.5%vol(クラッシコ等11.0%vol)、無還元エキスは15.0g/L(クラッシコ等16.0g/L)
この産地でわかったこと
上位呼称のソアーヴェ・スペリオーレDOCGは、別の規定書として存在します。そちらを読み比べると、品種構成の条文は一字一句同じで、変わるのは収量(15→10t/ha)、最低自然アルコール(9.50→11.00%vol)、無還元エキス(15.0→19g/L)、そして出荷できる日(12月1日→翌年4月1日)だけです。つまりこの産地の格の差は、何を植えるかではなく、1haから何トン採るかと、どれだけ待つかで引かれています。
出典
生産規定イタリア農業・食料主権・森林省(Masaf)— Soave DOP 政令+統合版生産規定
https://www.masaf.gov.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/14701D.M. 24 ottobre 2019。第2条 品種構成、第4条 収量と最低自然アルコール、第5条 出荷解禁、第6条 消費時の分析値。ページ内の「Soave DOP - Decreto + disciplinare consolidato」のPDFが本文(2026年10月6日に再確認)「Garganega: almeno il 70%; Trebbiano di Soave (nostrano) e Chardonnay: massimo 30%.」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。