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イタリア / DOCG

タウラージ

Taurasi DOCG

カンパーニャのアリアニコの赤。歩留まりが2段階で書かれている珍しい規定で、一次圧搾後70%・熟成義務のあと65%と、樽で減る分まで条文に織り込まれている。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

黒ぶどう・共通

  • アリアニコ原文表記: Aglianico。当サイトに品種ページはまだありません
  • その他の非アロマ黒ぶどう最大15% / アヴェッリーノ県で栽培に適したものに限る

規定の要点

  • タイプは「タウラージ」と「タウラージ・リゼルヴァ」の2つだけ
  • 品種はアリアニコが主体。規定書は「アリアニコ85%以上」とは書かず、「他の非アロマ黒ぶどうを最大15%まで」という裏側からの書き方をしている
  • 収量は10t/ha(好年でも上限の20%超えは不可)
  • 歩留まりは2段階。一次圧搾(primo travaso)後に70%、熟成義務の期間を終えた時点で65%
  • 収穫時の最低自然アルコール度数はタウラージ11.5%vol、リゼルヴァ12%vol
  • 熟成はタウラージが3年以上・うち1年以上は木樽、リゼルヴァが4年以上・うち18か月以上は木樽。起算日は収穫年の12月1日
  • 消費時の総アルコールは12.00%vol(リゼルヴァ12.50%vol)、無還元エキスはどちらも22.0g/L

この産地でわかったこと

歩留まりが2段階で書かれているのが、この規定のいちばん面白いところです。一次圧搾のあと70%、そして熟成義務を終えた時点で65%。3年も樽で寝かせれば目減りと澱引きで量が減るのは当たり前ですが、その減る分まで規定の側が数字として織り込んでいる産地は多くありません。もうひとつ、タウラージとリゼルヴァの差は完全に数字だけ(熟成3→4年、木樽12→18か月、アルコール+0.5%vol)で、無還元エキスは22.0g/Lで同じ。エキスでは格差をつけていません。

出典

生産規定イタリア農業・食料主権・森林省(Masaf)— Taurasi DOP 統合版生産規定
https://www.masaf.gov.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/16175D.M. 13 ottobre 2020 の通常改正を反映した統合版。第2条 品種構成、第4条 収量、第5条 歩留まりと熟成、第6条 消費時の分析値(2026年10月6日に確認)「La resa massima delle uve in vino non deve essere superiore al 70% al primo travaso e non dovrà superare il 65% dopo il periodo di invecchiamento obbligatorio.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。