ピエモンテの白のDOCG。品種はコルテーゼ100%なのに、格の段が4つある。段を作っているのは品種ではなく収量と最低自然アルコール。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
白ぶどう
- コルテーゼ100%(これ以外の品種は認められない) / 原文表記: Cortese。当サイトに品種ページはまだありません
規定の要点
- 品種はコルテーゼのみ(il solo vitigno Cortese)
- タイプは 通常(tranquillo)/フリッツァンテ/スプマンテ/リゼルヴァ/リゼルヴァ・スプマンテ・メトド・クラッシコ の5つ
- 収量は通常・フリッツァンテ・スプマンテが9.5t/ha、「ヴィーニャ」表示は8.50t/ha、リゼルヴァとリゼルヴァ・スプマンテは6.50t/ha
- ぶどうからワインへの歩留まりは70%まで。75%を超えるとDOCGを名乗る権利そのものを失う
- 収穫時の最低自然アルコール度数は 通常・フリッツァンテ9.50%vol/スプマンテ9.00%vol/「ヴィーニャ」表示10.5%vol/リゼルヴァ11.00%vol
- リゼルヴァは1年の熟成、うち6か月は瓶。期間は収穫翌年の10月15日から翌年10月14日まで
- 消費時の総アルコールは通常10.50%vol・無還元エキス15.0g/L、リゼルヴァ11.00%vol・17.0g/L
この産地でわかったこと
単一品種100%のDOCGなのに、格の段が4つあります。品種を変えられないので、段を作っているのは収量(9.5→8.5→6.5t/ha)と最低自然アルコール(9.50→10.5→11.00%vol)だけです。もうひとつ、歩留まりの書き方が二段構えになっているのが面白いところ。70%が上限で、75%を超えるとDOCGを名乗る権利そのものを失う——「超えた分を格下げする」のではなく「全部失う」と書かれています。
出典
生産規定イタリア農業・食料主権・森林省(Masaf)— Gavi o Cortese di Gavi DOP 統合版生産規定
https://www.masaf.gov.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/17126DM 6 agosto 2021 の通常改正を反映した統合版。第1条 タイプ、第2条 品種、第4条 収量・歩留まり・最低自然アルコール、第5条 リゼルヴァの熟成、第6条 消費時の分析値(2026年10月6日に確認)「è riservata ai vini ottenuti da uve provenienti da vigneti... composti dal solo vitigno Cortese.」
生産規定イタリア農業・食料主権・森林省(Masaf)— 同生産規定 第5条
https://www.masaf.gov.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/17126リゼルヴァの熟成の条文「Un anno di invecchiamento, di cui sei mesi di affinamento in bottiglia; il periodo... decorre dal 15 ottobre successivo alla vendemmia al 14 ottobre dell'anno seguente.」
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。