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ポルトガル / DOP

エンコスタス・ダイレ

Encostas d'Aire

エンコスタス・ダイレ(Encostas d'Aire)はポルトガルのDOP。規定に0品種が列挙されている。当サイトは一次資料1件から引いている。

セーラ・デ・アイレの石灰岩塊の斜面。サブ地域は2つ。「メディエヴァル・デ・オウレン」という表示だけが収量40 hl/haという別立ての枠を持ち、しかも白の潜在アルコール度数が赤より高いという逆転がある。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

許可品種35件の個別の品種名は取得できていません。件数と「比率規定がないこと」は2回読んで一致を確認していますが、品種名のリストは1回しか読んでおらず、突き合わせが済んでいないため載せていません。標高の数値も生産規定に記載がありません。レイリア(20)・ポンバル(8)・アルコバサ(14)の個別のフレゲジア名も件数しか取得できていません。

規定の要点

  • サブ地域は2つ(アルコバサ/オウレン)
  • 全域が入るのはバターリャ、ポルト・デ・モス、オウレンの3市町村。アルコバサ(14)、カルダス・ダ・ライーニャ(3)、レイリア(20)、ポンバル(8)はフレゲジア単位で入る
  • 許可品種は35品種をOIVのリストから列挙。比率の規定、最低%、主要品種の指定はいっさいない
  • 土壌は石灰質の褐色土・赤色土、地中海性の褐色土・赤色土、非腐植質の岩成土とポドゾル
  • セーラ・デ・アイレの斜面とリス川の谷。微気候が形成される温帯気候
  • 収量上限は赤・ロゼ70 hl/ha、白80 hl/ha。「メディエヴァル・デ・オウレン」の表示を持つものだけ40 hl/ha
  • 最低アルコール度数(実際)は赤11.5%、白・ロゼ11%、メディエヴァル・デ・オウレン11.5%
  • 潜在アルコール度数は赤11.5%、白・ロゼ11%、メディエヴァル・デ・オウレンの白12%、同じく赤10%
  • 熟成(estágio)の規定はない
  • 接ぎ木から4年以上の樹でなければならない。畑は品種ごとに単一の区画(estremes)で、低い仕立て(株仕立てかコルドン)

この産地でわかったこと

「メディエヴァル・デ・オウレン」という表示だけが別立ての収量を持っています。本体が赤・ロゼ70/白80 hl/haなのに対して、この表示は40 hl/ha。ほぼ半分です。ベイラ・インテリオールが「セレソン」で品種とアルコール度数と熟成の三段階を課すのに対して、ここは収量だけで差をつける。そしてもうひとつ、この表示の潜在アルコール度数が白12%・赤10%というふつうあり得ない逆転になっています。白のほうが高い。2回読んで逐語が完全に一致したので、規定上そうなっています。畑の縛り方はアレンケールと同じで、区画を品種ごとに単一にせよ(estremes)、仕立ては低くせよ。オエステ地方と隣り合う産地どうしで比率を書かない代わりの縛り方を共有していることがわかります。

出典

生産規定ポルトガル ブドウ・ワイン研究所(IVV)— DO Encostas d'Aire 生産規定
https://www.ivv.gov.pt/wp-content/uploads/2026/02/DO_Encostas-dAire.pdfセクション2(最低アルコール度数)、4(潜在・収量・樹齢・仕立て)、5(地理)、6(品種)、7(地理的要因)(2026年10月6日に確認)「O rendimento máximo por hectare das vinhas destinadas aos vinhos com Encostas d'Aire é fixado em 70 hectolitros para os vinhos tintos e rosados e 80 hectolitros para os vinhos brancos. Para os vinhos com direito à designação Medieval de Ourém, o rendimento máximo por hectare das vinhas é fixado em 40 hectolitros.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。フランスの一部の産地も、eAmbrosiaに登録されたEU登録版の技術仕様書を使っています。これは改正案(PNO版)が混ざらない代わりに要約文書なので、最低糖度や品種の比率が記載されていないことがあり、その場合はその旨を書いています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。