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イタリア / DOC

バルドリーノ

Bardolino DOC

ガルダ湖東岸の赤とロゼ。上位のサブゾーンとの差が、品種では一切引かれていない。条文は同一文で、変わるのは収量・度数・エキス、そして出荷解禁日が約7か月半ずれること。

規定で認められている品種

生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。

黒ぶどう・共通

  • コルヴィーナ・ヴェロネーゼ35〜95% / 原文表記: Corvina veronese (Cruina o Corvina)。当サイトに品種ページはまだありません
  • コルヴィノーネコルヴィーナの代替として最大20% / 原文表記: Corvinone。独立した枠ではなく、同率のコルヴィーナの置き換えとして認められる
  • ロンディネッラ5〜40% / 原文表記: Rondinella
  • モリナーラ最大15% / 原文表記: Molinara
  • その他の非アロマ黒ぶどう合計最大20%・単一品種は最大10% / ヴェローナ県で栽培に適したものに限る

規定の要点

  • タイプは7つ。バルドリーノ/同クラッシコ/キアレット(ロゼ)/クラッシコ・キアレット/キアレット・スプマンテ/ノヴェッロ/クラッシコ・ノヴェッロ
  • さらに3つのサブゾーン(モンテバルド/ラ・ロッカ/ソンマカンパーニャ)を別添で規定
  • 品種はコルヴィーナ35〜95%、ロンディネッラ5〜40%。コルヴィノーネは独立枠ではなく「コルヴィーナの代替として最大20%」という置き換えの形で認められる
  • 収量は本体12t/ha、サブゾーンは10t/ha。歩留まりは70%(75%超で全量失権)。植栽密度は3,300株/ha以上
  • 収穫時の最低自然アルコール度数は本体9.5%vol、サブゾーンは11%vol
  • 義務的な熟成期間・木樽・瓶の内訳の規定はどこにもない
  • 出荷解禁は本体が収穫翌年1月15日、サブゾーンが同9月1日。ノヴェッロは収穫年12月31日までに瓶詰め
  • 消費時の無還元エキスは 本体17.0g/L、キアレット16.0g/L、サブゾーン20.00g/L

この産地でわかったこと

サブゾーンとの差が、品種では一切引かれていません。別添の品種条文は本体とまったくの同一文で、変わるのは収量(12→10t/ha)、最低自然アルコール(9.5→11%vol)、エキス(17.0→20.00g/L)、そして出荷解禁日が1月15日から9月1日へ、約7か月半ずれること。しかもその「待つ期間」に木樽も瓶内熟成も一切指定がありません。年数の縛りを解禁日という一行だけで実装している産地です。もうひとつ、キアレット(ロゼ)だけ酸度の下限が5.0g/Lと高く、エキスは16.0g/Lと低い。赤とロゼで酸とエキスのトレードオフを明示的に書き分けています。

出典

生産規定イタリア農業・食料主権・森林省(Masaf)— Bardolino DOP 統合版生産規定
https://www.masaf.gov.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/16809DECRETO 2 aprile 2021(通常改正)。第1条 タイプとサブゾーン、第2条 品種構成、第4条 収量、第5条 出荷解禁、第6条 消費時の分析値、別添1 サブゾーン(2026年10月6日に確認)「La resa massima di uva ammessa per la produzione dei vini delle sottozone «Montebaldo», «La Rocca», «Sommacampagna» non deve essere superiore a 10 tonnellate per ettaro.」

規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。フランスのAOCについては、INAOが公開する生産規定に改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。イタリアは農業・食料主権・森林省(Masaf)が公開する統合版の生産規定、スペインは農業・漁業・食料省(MAPA)または州の所管機関・統制委員会が公開する生産規定、ポルトガルはブドウ・ワイン研究所(IVV)とドウロ・ポルトワイン協会(IVDP)が公開する生産規定・技術仕様書、オーストリアは連邦法令情報システム(RIS)のDAC法令と連邦農林・地域・水資源省(BMLUK)が公開する製品仕様書を使っています。ドイツは欧州委員会のeAmbrosiaに登録された製品仕様書(Technische Unterlage)を使っています。アメリカのAVAは電子連邦規則集(eCFR)の27 CFR Part 9 が条文で、承認の根拠は制定時に連邦官報(Federal Register)に載った最終規則の前文にあります。1994年より前の最終規則は連邦官報のサイトに収録がないため、アルコール・タバコ税貿易局(TTB)が自ら公開しているPDFを使っています。