ロモランタンだけでつくる白のAOC。すぐ隣のシュヴェルニーAOCの認可品種にロモランタンは1つも入っておらず、この品種を単一で名乗れるAOCはここだけ。収穫翌年5月15日までの熟成が義務という、ロワールの白としては長い拘束を持つ。
規定で認められている品種
生産規定に列挙されている品種です。当サイトに解説ページがあるものはリンクしています。
白ぶどう
- ロモランタン100% / 原文表記: Romorantin B。規定は「Les vins sont issus du cépage romorantin B.」の一文だけ
規定の要点
- ロモランタン単一品種。他品種も比率の規定も一切ない
- 辛口は収量60hl/ha(上限72hl/ha)、最低自然アルコール度数10.5%(糖度162g/L)
- 甘口(moelleux / doux)は収量50hl/ha(上限60hl/ha)、最低自然アルコール度数13.5%(糖度221g/L)
- 収穫翌年の5月15日まで熟成が義務。出荷解禁は6月1日から
- 木片(morceaux de bois)の使用禁止。植密度は4,500本/ha以上
- 2017年の改正で辛口の最低度数を10%→10.5%に引き上げ、demi-sec の区分を廃止した
この産地でわかったこと
隣り合うシュヴェルニーAOCは、白がソーヴィニヨン・ブラン主体のブレンド、赤ロゼはピノ・ノワール主体。同じ村域で、ロモランタンだけが別の呼称に切り出されています。品種が1つしかないから熟成義務で支える、という設計にも見えます。
出典
生産規定INAO(フランス国立原産地・品質研究所)
https://extranet.inao.gouv.fr/fichier/CDC-PNOCourCheverny.pdfAOC「Cour-Cheverny」生産規定(PNO版)第I章 V項・VII項・VIII項・IX項「Les vins sont issus du cépage romorantin B.」
生産規定INAO(フランス国立原産地・品質研究所)
https://extranet.inao.gouv.fr/fichier/CDC-Cheverny---PNO-2024.pdfAOC「Cheverny」生産規定(PNO2024版)。認可品種にロモランタンが含まれないことの確認に使用
規定は改正されます。掲載しているのは各出典を確認した時点の内容です。実際の商品がその規定に沿っているかは、生産者の表示をご確認ください。なおINAOが公開する生産規定には、改正案(PNO版)と官報で確定した版があります。PNO版は旧い数値に取り消し線を引いて新しい数値を併記する形式のため、当サイトは新しい数値を採用し、確定版で突き合わせられなかったものはその旨を書いています。